「るいには文才があるね」
亡き祖父に言われた言葉が、今の私をちょっと勇気づけてくれています。今日は、過去の褒められた経験が人生を変えたお話をします。
中学2年生の時、現代国語の授業で短編小説を書く授業がありました。そこで私の書いたお話が、先生の選ぶ良作として学級通信に掲載されました。嬉しくて、祖父母に見せたことを覚えています。
もともと孫に甘めの祖父でしたが、本が好きなこともあってとても喜んでくれました。そんな時にかけてもらった言葉が冒頭の「るいには文才があるね」でした。
このブログを読んでいただいても分かる通り、それは大袈裟な褒め言葉でした。さすがに当時の私も「そんなことはない」と否定しましたね。
あれから10年以上、結婚を機に転勤族になると決まった時、雇われパティシエだけでは食っていけないと思った私は副業を始めました。とりあえず、簡単に始められるブログに取り組んだのは「文才があるね」という言葉を思い出したからでした。
口から生まれてきたのか?と思うほどおしゃべりは好きだし、文章を書くことに抵抗もなかったので祖父の言葉を思い出した瞬間「これだ!」と思いましたね。書き始めてみて、文才なんてものは1ミリもなく苦労しました。しかし、このブログをきっかけにレシピ本出版の機会をいただきフリーランスとして活動できるまでになりました。
何が言いたいのかというと、些細な褒め言葉で人生が変わるということ。そして、これまでの何気ない経験が行動を起こす小さなきっかけになるかもしれないということ。
私は、自分の人生の中で起こった経験を定期的に思い返すようにしています。いいことも、悪かったことも。自分という人間は、何ができて、どんな可能性を持っているのか。何ができなくて、どんな悪いところがあるのか。
そんな中で、強く心に残り、よく思い出すのが人にいただいた「言葉」です。
あの時、祖父の褒め言葉が自分をちょっと勇気づけてくれたように、今度は私が誰かを勇気づけられる存在になりたい。誰かの人生を豊かにする、小さな小さなきっかけになれたら嬉しいんです。
そんな気持ちもあってはじめたのが、オンラインお菓子教室です。できるだけ生徒さんと個別でコミュニケーションをとりたくて、授業を配信するのではなく、LINEで個別サポートをするスタイルを選びました。ですから、生徒さんは遠慮なくメッセージくださいね♪
ちなみに、よく思い出す言葉の中で悪いものは「詰めが甘い」と「センスが昭和」です。センスは生まれ持ったものも大きと思うので「詰め」だけはきちんとやっていきたいと思う今日この頃です。